2016-05-23
満員の野音でフロイドを演奏するのは、現実離れした、夢のような時間だった。
高校生の頃、TIMEのソロが弾きたくて5万5千円もするエコーチェンバーを何とか手に入た。
キーボーディストもいないし,バンドで演奏する事は無く、家で弾いていただけだったが、まさか40年経ってこの状況で演奏するとは思いもしなかった。
「Echoes」を聴きたいと言った人が多かったが、より驚きのある「Atom Heart Mother」を演奏したかった。まさかライヴで聴けるとは思わないと思うし,知らない人にもフロイドのすごさがわかってもらえたと思う。
明日からは北海道,釧路。
今年の春は約10日間、キヨシとオンボロのツアーをするよ。
東京のど真ん中、美しきロックの聖地、日比谷野外音楽堂。
俺が10代の頃、武道館は外タレのやる所で、野音は日本のロックの最高の場所だった。
マキ&OZや四人囃子、テンソウやデビュー前のサザンもみんなここで見たし、アブナいアングラなバンドがたくさん出る100円コンサートなど、たくさんのイヴェントもあり、帰る時はいつも興奮状態。
ステージの周りは森,その外側にはオフィス街が広がり,席に座っているといつでも、ここにはロックと自由があると感じられる最高の場所だ。
俺が初めて演奏したのは1980年、二十歳の時で,まだ木造だった。
かなりぼろかったが歴史を感じるカッコ良さがあった。
今の石造りの建物が出来た時には「おおっ」と思った。
いつもライヴと共に建物全体に見とれている。
イヴェントやワンマンで何度もやって来たが,音楽的に責任の無い今回は一番楽しめた気がする。
リハ前に日比谷公園をブラブラすると何とかフェスでビールとソーセージで盛り上がっていた。
ここまでは音が届くので、フロイドは良いBGMになっただろう。
本番が終って,夕方、スティーブハケットを聴きながら風に吹かれてビールを飲む。
これはこれで、一つの人生最高の瞬間。
コメント
1.野音、最高のトリップでした!
心地よい風の吹く野外にピンクフロイドが解き放たれ、大気に溶け込んでいく…とっても感激しました! 短い時間だったのは本当に残念で仕方がないのですが、広島より遠征した甲斐がありましたよ(^ ^) 10月の本ツアー、とても楽しみにしています! 新たなファンもまた獲得できたに違いありませんねd(^_^o)
モズライト 広島 2016/05/23 14:49
2.無題
北海道で待ってます\(^o^)/
タンタン 2016/05/23 16:34
3.その当日
うちの母子が公園を散歩している時野音から音が聞こえてくると2歳の娘が「しゃけさんいるよ」と言い出したと。子供って不思議だなーと思いました。
カメリーノ 2016/05/24 01:33